めまい

VERTIGO_DIZZINESS

「原因がわからない」めまいに、耳鼻咽喉科から答えを。
― 専門医による診断と多角的な検査で、回復への道筋を探ります。

めまいの概要

めまいの概要

「めまい」に悩む患者さんは原因がわからず、お困りの状態でご来院される方が多くおられますが、その原因の中で良性発作性頭位めまい症をはじめとする耳鼻咽喉科疾患が大多数を占めることはご存じでしょうか。その他、メニエール病、前庭神経炎、めまいを伴う突発性難聴や低音障害型感音難聴も耳鼻咽喉領域のめまい疾患です。比較的まれですがめまいを訴える患者さんの中には命の危険を伴う脳梗塞(小脳梗塞)や脳出血(小脳出血)などと診断されることもあります。さらに、心因的な要素の強い疾患(持続性知覚性姿勢誘発めまい:PPPD)、自律神経失調症などなど・・・

「めまい」「耳鳴り」専門外来のご案内

耳鼻咽喉科の視点から、的確な診断と治療を提供します。
「原因がわからない」「改善しなかった」
そんなお悩みの方へ、当院の専門外来をご紹介します。

専門外来の特徴

専門外来の特徴​

院長は日本めまい平衡医学会認定の「めまい相談医」として、長年にわたり「めまい」や「耳鳴り」の診療に専門的に取り組んできました。 ロンドン留学を含む国内外での研究経験もあり、現在は後進の育成にも尽力しています。 信頼と実績に裏打ちされた診療が特長です。

受診方法

初診の方は予約不要です。診療時間内に直接ご来院ください。
※問診や検査があるので午前午後共に終了の1時間前には受付をお願いします。

めまいの原因や疾患について

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症

内耳には耳石という小さな石(炭酸カルシウム)があります。この石が何らかの理由で剥がれて三半規管に迷い込むと、頭を動かしたときにコロコロと石が転がり、三半規管が強く刺激され突然にぐるぐる回る激しいめまいや吐き気を引き起こします。これが良性発作性頭位めまい症と呼ばれる病気です。めまいを起こす疾患の中で最も多く、救急車で運ばれるめまい患者の2-3割はこの病気です。

良性発作性頭位めまい症

「めまい」は目が回るとよく表現しますが、このような患者さんの目を見ると本当に目がクルクル回っています。このために赤外線CCDカメラを利用した特殊な検査用眼鏡を着けて検査を行い目の動き(眼振と呼びます)を観察します(赤外線フレンツェル検査)。良性発作性頭位めまい症に典型的な眼振が観察されれば診断できます。
良性発作性頭位めまい症に対してしばしば投薬を行いますが、この方法では症状を抑えることはできても根本的な治療にはなりません。最も有効なのは半規管に迷い込んだ石を除去するための特殊な運動療法(エプリー法など)を行うことです。これにより多くは比較的短期間に症状が軽快あるいは消失させることができます。

メニエール病

メニエール病は、ぐるぐると回るようなめまい発作に加え、耳鳴り、耳が詰まった感じ(耳閉感)、難聴を繰り返すのが特徴の病気です。内耳にリンパ液がたまり、内リンパ水腫という状態になることが原因とされています。発作は数十分から数時間続くことが多く、発作後には強い疲労感が残ることもあります。初期には一時的な難聴で済みますが、再発を繰り返すうちに聴力が低下していくケースもあるため、早期の対応が大切です。当院では、聴力検査や眼振検査などを組み合わせて診断を行い、利尿薬の処方や生活習慣の見直し、必要に応じて漢方治療も取り入れながら、再発の予防とコントロールに努めています。

前庭神経炎

前庭神経炎は、ある日突然、強い回転性のめまいに襲われ、1日以上持続することがある病気です。耳鳴りや難聴を伴わない点が特徴で、内耳の「前庭」と脳をつなぐ神経(前庭神経)がウイルス感染などで炎症を起こすことが原因と考えられています。症状は非常に激しく、立っていられない、吐き気や嘔吐を伴うといったケースもありますが、多くは徐々に回復します。治療の基本は、急性期のめまい症状を和らげる薬物療法と、回復期のバランス訓練(前庭リハビリ)です。脳梗塞との鑑別が重要なため、的確な検査と診断が必要となります。当院では、眼振検査や平衡機能検査をもとに慎重な診療を行っています。

突発性難聴に伴うめまい

突発性難聴とは、前触れなく片側の聴力が急激に低下する病気で、めまいを伴うこともあります。内耳の障害によるとされ、めまいは比較的軽度から中等度が多いものの、突然の聴力低下と合わせて強い不安を感じる方も少なくありません。原因ははっきりとはわかっていませんが、ウイルス感染や血流障害、ストレスなどが関与するといわれています。治療のタイミングが予後に大きく影響するため、できるだけ早くの受診と診断が重要です。当院では、聴力検査や眼振検査を迅速に行い、ステロイド薬やビタミン剤などによる治療を適切なタイミングで開始できる体制を整えています。めまいを伴う場合でも、耳鼻咽喉科での対応が可能です。

低音障害型感音難聴(蝸牛型メニエール)

この疾患は、耳のこもり感や低音域の聞こえにくさ、耳鳴りを主症状とし、軽度のふらつきや平衡感覚の違和感を伴うこともあります。メニエール病と似ていますが、めまい発作は軽度またはまったく起こらないことが多く、難聴のパターンや症状の経過によって区別されます。若年から中年の女性に多く、再発を繰り返す傾向があるのも特徴です。内耳のリンパ液バランスが乱れることが原因とされ、早期に適切な治療を行えば多くは回復が見込めます。当院では、聴力検査をもとに診断を行い、利尿剤や血流改善薬の処方、ストレス管理、生活習慣の指導などを通じて再発予防に取り組んでいます。

中枢性めまい(小脳梗塞・脳幹梗塞など)

めまいの原因の大半は内耳由来の良性疾患ですが、まれに脳梗塞や脳出血といった中枢神経の異常によって生じる「中枢性めまい」の可能性もあります。特に小脳や脳幹の障害は平衡感覚に大きく関与し、命に関わることもあるため注意が必要です。めまい以外に、しびれ、構音障害(ろれつが回らない)、複視(ものが二重に見える)、歩行障害などを伴う場合は、速やかに脳神経領域の検査が必要です。当院では、眼振や平衡機能の異常パターンから中枢性の疑いを見極め、必要に応じて脳MRIなどの画像検査を迅速に依頼できる体制を整えています。安心してご相談ください。

PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)

PPPD(Persistent Postural-Perceptual Dizziness/持続性知覚性姿勢誘発めまい)は、比較的新しい概念のめまい疾患で、「ふわふわする」「くらくらする」といった浮動感が長期間続くのが特徴です。立っているときや歩いているときに強く感じられ、周囲の光や人の動きなどが刺激となって悪化することもあります。発症のきっかけとしては、以前に経験した回転性めまいや内耳疾患、強いストレスや不安などが挙げられます。検査をしても明確な異常が見つからず、「どこに相談してよいか分からない」とお悩みの方も少なくありません。当院では、PPPDの臨床知見にもとづき、患者さんの症状と背景を丁寧にお聞きし、必要に応じて薬物療法やリハビリ指導、専門医との連携を行っています。

自律神経失調症によるめまい

自律神経失調症によるめまいは、「ふわふわする」「頭がぼんやりする」「立ちくらみがする」など、はっきりとした回転性ではない症状が長く続くのが特徴です。更年期や不規則な生活、過度のストレス、季節の変わり目などをきっかけに、自律神経のバランスが乱れることで発症します。めまい以外にも、倦怠感、息苦しさ、頭重感、動悸、不眠などを併発することもあります。検査で異常が見つかりにくいため、「気のせい」と済まされやすい一方で、本人にとっては日常生活に支障をきたすつらい症状です。当院では、自律神経の不調に起因するめまいにも配慮し、漢方薬や生活指導を含めた包括的なアプローチで対応しています。お気軽にご相談ください。

めまいの検査について

正確な診断の第一歩は、適切な検査から。耳鼻咽喉科ならではの視点で原因を探ります。

「めまい」と一口にいっても、その原因はさまざまです。耳の奥にある三半規管や前庭の異常から、脳の病気、さらにはストレスや自律神経の乱れまで、多岐にわたります。当院では、めまいの原因を多角的に分析するため、以下のような専門的な検査を実施しています。

vHIT(ビデオヘッドインパルス検査)

vHIT(ビデオヘッドインパルス検査)​

新しい平衡機能検査機器です。頭を素早く動かした際の眼球の反応を計測し、三半規管それぞれの働きを個別に評価します。前庭神経炎やメニエール病など、内耳に原因があるめまいの診断に非常に有効です。

赤外線CCDカメラ(赤外線フレンツェル検査)

目が回るようなめまいの際には、実際に眼球が無意識に動いています(眼振)。この検査では、赤外線カメラを使って目の動きをモニターに映し出し、眼振の種類や特徴を詳しく観察。診断の重要な手がかりになります。

聴覚検査・耳鳴検査

聴覚検査・耳鳴検査​

内耳由来のめまいでは、難聴や耳鳴りを伴うことが多いため、聴力検査や耳鳴検査を防音室で実施します。必要に応じて、鼓膜の動きを調べるティンパノメトリーなども併用し、耳の状態を正確に把握します。

重心動揺検査

重心動揺検査​

「ふらふらする」「体が傾く気がする」といった症状に対し、実際に重心がどのように揺れているのかを数値化して調べる検査です。目を開けた状態と閉じた状態の比較から、平衡感覚のどこに問題があるかを分析します。

電子スコープ内視鏡検査(必要に応じて)

電子スコープ内視鏡検査(必要に応じて)​

喉や鼻の疾患がめまいに関与している場合には、細い内視鏡を鼻から挿入し、鼻腔・咽頭・喉頭などの状態を確認します。特別な麻酔は不要で、患者さんの負担も少なく行えます。

症状に応じて複数の検査を組み合わせ、「見えない不安」をひとつひとつ解消できるよう努めています。
検査結果は画像や動画を用いてわかりやすくご説明いたしますので、安心してご相談ください。

めまいに関するよくある質問(FAQ)

発作性の強いめまい(ぐるぐる回る、立っていられない等)の場合は、まずは無理をせず安静が基本です。ただし、長時間寝たきりでいると、回復が遅れることもあります。ある程度症状が落ち着いたら、医師の指示のもとで体を動かすことも大切です。

当院ではまず耳鼻咽喉科的な診察・検査を行い、必要に応じてMRIなどの画像検査を外部医療機関に依頼しています。特に中枢性の疾患(脳梗塞など)が疑われる場合には、早急な画像診断が重要です。

原因によって異なりますが、良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎など、多くのめまいは適切な診断と治療で改善が見込めます。慢性化する場合やストレスが関与する場合でも、症状を軽減し、生活に支障が出にくいようにサポートすることは可能です。

主に眼振検査(赤外線CCDカメラ)、平衡機能検査(vHIT、重心動揺検査)、聴力検査などを行います。いずれも痛みを伴わない検査ですので、ご安心ください。必要に応じて鼻やのどの状態を見る内視鏡検査も行います。

はい。自律神経の乱れや心因性要因が関係する「PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)」など、心理的要素が深く関係するタイプのめまいもあります。当院では、こうした背景にも配慮しながら治療を進めています。

市販の酔い止めなどで一時的に楽になることもありますが、原因を特定しないままの自己判断は避けるべきです。特に「繰り返す」「長引く」「聞こえの異常を伴う」場合には、専門医の診察を受けましょう。

めまいの多くは耳鼻咽喉科領域の疾患が原因です。まずは耳の検査や眼振検査が行える耳鼻科の受診をおすすめします。脳神経疾患が疑われる場合は、必要に応じて当院から専門医をご紹介いたします。

院長より、めまいでお悩みの方へ

めまいや耳鳴りで長く悩まれている方の中には、複数の医療機関を受診しても改善が見られず、不安な日々を過ごされている方も少なくありません。
私は耳鼻咽喉科医として、そして「めまい相談医」として、一人ひとりの症状に真摯に向き合い、丁寧な診察と説明を心がけています。
「ここに来てよかった」と思っていただけるよう、専門性と経験を活かして診療にあたっています。どうぞ安心してご相談ください。

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横須賀市でめまい・耳鳴りなどの症状でお困りの方は、
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